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「猫の絵をお買いになる皆様へ」 |
わたくしごときの絵描きが絵について述べるのは、分不相応と思います。
ですから、あくまで私的な感覚としてお読みいただきたいのですが、よくその辺の総合スーパーマーケットなどで「展示即売会」されている手描きの油画についてお話ししたいことがあります。
アマゾンや楽天でも、同様の油画が5,000円程度で売られています。
これらの絵は世界堂などの画材店の奥へ行けば、実物を見ることができます。一般家庭に飾るにはちょっと大きいかな、という絵でも、額付きが1万円程度で買えます。
技術のある絵描きが、作業として描いている絵だと思います。
5,000円の「油画」を例にあげますと、絵描きの取り分はいくらになると思いますか。よくて2,000円くらいでしょう。絵の具代程度にしかなりません。絵描きはアルバイトで同じ絵を大量生産しているのです。
その絵に絵描きの「心」がこめられるかといいえば、むずかしいのではないでしょうか。
絵は心で描くもので、心を込めて描かなければ、その絵は見る人になにも伝えてくれません。
とはいえ、そのようなアルバイトを否定するものではありません。
しかし、可愛い猫を描くなら、そこには絵描きの猫に対する愛がこもっていなければなりません。絵の好みは別にして、そうでなければ「可愛い猫の絵」によって、あなたが癒やされることはないと思います。
もし癒やしを求めて絵をお買いになるなら、5,000円の油画ではなく、名画の版画、あるいは作家自身による複製画をお買いになることをおすすめします。
なまいき言ってすみませんm(_ _)m
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「久本貴史」 Manhattaner's |
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